2026年9月に市制施行70周年を迎える大阪府和泉市で、これを記念した特別記念曳行が5月31日(日)に開催されました。JR和泉府中駅周辺の会場には、市内に現存する本格だんじり全35台が10年ぶりに一堂に会し、沿道を埋め尽くした数万人の観客を熱狂させました。
市内の全だんじりが結集する大型イベントは、平成28年(2016年)の市制60周年記念事業以来、2度目の試みとなります。
「動く美術館」35台の圧倒的スケールと職人技
重さ3~4トンにも及ぶ巨大なだんじりの数々は、躍動感あふれる精緻な木彫や、鮮やかな刺繍が施された幕で美しく装飾されており、まさに「動く美術館」と呼ぶにふさわしい佇まい。地域の伝統と誇りを詰め込んだ35台がずらりと整列する光景は圧巻の一言でした。
式典では辻宏康市長が登壇し、「素晴らしい曳行で感動と勇気を与えてほしい」と、集まった曳き手たちへ熱いエールを送りました。
初夏の街を揺らす迫力の「やりまわし」
記念曳行が始まると、各地区の熱気は最高潮に。隣接する岸和田だんじり祭りと同様に、速度を落とさず交差点を勢いよく直角に曲がる伝統の妙技「やりまわし」が次々と披露されました。
やりまわしが決まるたびに、だんじりを囲む沿道からは地響きのような大歓声と拍手が沸き起こり、初夏の和泉府中周辺は秋の本祭さながらの熱気に包まれました。
伝統を次世代へつなぐ記念すべき一日に
秋の本祭りではそれぞれの地区(郷)ごとに曳行されるため、地区の垣根を越えて全35台が並ぶ姿を見られる機会は極めて稀です。
今回の10年ぶりの大集結は、市制70周年という節目を華やかに彩っただけでなく、泉州が世界に誇るだんじり文化の絆の深さと、次世代へと受け継がれる熱いエネルギーを改めて強く印象付ける歴史的な一日となりました。








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