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【堺市】自動運転バス 課題把握へ発車

 堺市は、市中心部で自動運転バスの実証実験を始めた。運転手が同乗し、状況に応じて手動で操作する「レベル2」で走り、無料乗車体験も行っている。市は今回の実験結果を踏まえ、将来的には無人運転の実現を目指している。(福永正樹)

 実証実験は、市や南海バスなどが自動運転バスの導入に向けて2022年度から検討を進める「堺・モビリティ・イノベーション(SMI)」プロジェクトの一環として実施する。事業費は約2億円で、約1億1200万円を国の補助金や交付金で賄う。

 バスは、堺地方合同庁舎前を発着点に、南海本線の堺駅と南海高野線の堺東駅を東西に結ぶ大小路筋(約1・7キロ)を約25分で往復する。市内では、南海やJRなどの鉄道が南北に通る一方、東西をつなぐ鉄道がなく、利便性向上とともに、バスの運転手不足の解消も期待されている。

 バスは中国・BYD社製の電動バスで、定員19人。歩行者や自動車を検知するAIカメラや距離などを測るセンサーを搭載し、全地球測位システム(GPS)の位置情報を基に走行する。信号機との連動や、対向車の死角を路上カメラの情報で補って歩行者の飛び出しを回避する技術などを検証する。路上駐車で通行が難しかったり、運転手が危険を察知したりした場合、手動運転に切り替える。

 市は、27年度に一部区間で特定の条件で運転手不要の「レベル4」の自動運転を目標に掲げており、30年度中には全区間で実施したい考えだ。

 また、バス停付近に休憩スペースのほか、交通や地域の情報を発信するデジタルサイネージ(電子看板)を設置し、待合環境の改善にも取り組む。

 11月4日に出発式があり、永藤英機市長や国土交通省関係者ら約30人が試乗した。永藤市長は同日の記者会見で、「人通りや車も多い都心部での運行に国の期待は大きい。路上駐車などの課題を洗い出し、問題提起していきたい」と話した。

 自動運転バスは来年2月27日まで平日に1日6便運行し、事前予約すれば無料で乗車体験できる。1月中旬以降、車いすなどでも乗降しやすいバリアフリーに対応した乗車体験も行う。希望者は、電話(070・7823・3942)や専用サイトなどから申し込む。

自動運転バス 課題把握へ発車

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