10月の「ピンクリボン月間」に合わせ、乳がんをはじめとする各種がんの早期発見や検診受診を呼びかける啓発活動が大阪府内各地で展開されています。
10月18日には、泉佐野市の「りんくうタウン」にてNPO法人による啓発イベントが開催され、地域のランドマークである高さ85メートルの大観覧車がピンクリボン運動のシンボルカラーであるピンク色にライトアップされました。
大阪府内では期間中、約30か所で自治体やボランティア団体による街頭啓発やイベントが実施されています。2025年国民生活基礎調査によると、大阪府の乳がん検診受診率は全国39位、大腸がんや胃がんなど他の4つのがん検診も40位以下と低迷しており、早期発見・早期治療に向けた受診率の向上が喫緊の課題となっています。
【地域企業・自治体の取り組み事例】
堺市内の企業における取り組み 堺市内の医療用光学レンズ製造会社では、社員の乳がん早期発見を機に、勤務時間中の検診受診を「業務」として位置づける制度を導入。受診日程の調整や医療機関への送迎を会社主導で実施することで、対象社員のほぼ全員が受診する体制を構築しました。
堺市の無料検診制度と課題 堺市では2018年より、対象年齢の市民を対象に乳がん・胃がん・大腸がんなど5つの主要がん検診を無料化する制度を実施しています。市庁舎でのPRブース設置やSNS発信、大腸がん検査キットの体験模型を用いた周知などを行っているものの、受診率は対象者全体の15%程度にとどまっており、今後は企業との連携による職場受診の推進などを強化する方針です。
【専門家意見・啓発メッセージ】
NPO法人ピンクリボン大阪の冨尾貴美道理事長は、早期発見によって助かる命があることを強く訴え、体の異変を見逃さず検診に向き合うことの重要性を強調。また、大阪公立大学大学院乳腺外科学の柏木伸一郎教授は、乳がんは若い世代での発症も多く、早期に発見できれば手術を伴わない治療法の選択肢も広がるとして、定期的な検診受診を呼びかけています。






この記事へのコメントはありません。