行政・政治

【泉佐野市】関空連絡橋利用税を5年間延長する意向を表明 空港地元としての財政負担を背景に

大阪府泉佐野市は2026年(令和8年)6月11日、市役所で開かれた「市空港連絡橋利用税検討委員会」の初会合において、2028年(令和10年)3月に期限を迎える同税の課税期間を、現行の税額(1往復100円)を維持したままさらに5年間延長する方針を示しました。

空港連絡橋利用税(法定外普通税)の概要

項目内容
税額通行車両1台につき 1往復 100円
現行の期限2028年(令和10年)3月まで
延長の意向現行税額のまま 5年間延長(2033年3月まで)
2025年度税収見込み約4億4,700万円

導入の経緯

2009年(平成21年)の関西国際空港連絡橋の国有化に伴い、泉佐野市がそれまで得ていた巨額の固定資産税収入が失われました。その減収分を補填し、空港の地元自治体として発生する安定的な行政需要・周辺課題の整備費用を支える目的で、2013年(平成25年)に導入されました。以降、5年ごとに延長の手続き(平成30年、令和5年)を経て現在に至っています。

延長の背景と市の財政状況

検討委員会では、泉佐野市の厳しい財政状況や、空港玄関都市ならではの特別な費用負担の現状が報告されました。

  • 負債残高: 2024年度(令和6年度)時点で約886億円
  • 特別な行政需要: 空港関連施設である「りんくう総合医療センター」等の病院や、空港消防(地方中央審査等に関わる特殊消防)の維持管理費、さらに連絡橋自体の耐震工事への補助など、市が単独で負担する費用が大きい。
  • 今後の需要予測: コロナ禍からの回復や新飛行経路の運用、外国人住民・関空利用者のさらなる増加が見込まれており、周辺環境の整備に向けた継続的な財政需要が存在する。

千代松大耕 市長のコメント

「空港関連施設である病院や空港消防の維持管理のほか、連絡橋の耐震工事補助など特別な行政需要があり、費用の負担が大きい」として、利用税の必要性を訴えています。

今後のスケジュール

検討委員会(会長:田中治・大阪府立大学名誉教授)において、今回の延長方針や税額の妥当性についてさらに審議が行われます。次回の「第2回検討委員会」は、2026年7月31日に開催される予定です。

大阪:関西空港連絡橋の利用税を5年間延長する意向、千代松大耕・泉佐野市長が表明…「関連施設の費用負担が大きい」 : 読売新聞

【関西エアポート決算】2026年3月期は売上・利益ともに過去最高を更新 万博効果の一方で中国路線急減に悔しさも前のページ

【堺市】小学校施設開放運営委員会の連絡先データを誤送信、124名分の個人情報が漏えい ファイル名の同一化や確認不足が原因次のページ

関連記事

  1. 行政・政治

    【泉大津市】4月から「週休2日工事」試行 建設業の担い手確保へ

    泉大津市は、建設業の労働環境改善と担い手確保を目的に、令和8年4月1…

  2. 行政・政治

    【泉大津市】高齢者保健福祉計画・認知症施策の策定へ 介護実態のアンケート調査を実施

    泉大津市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(認知症施策推進計画)の…

  3. 行政・政治

    【貝塚市】大阪都構想めぐるダブル選判断、市長選でも論点に 各候補・陣営が言及

    3度目の「大阪都構想」への挑戦を視野に、日本維新の会代表の吉村洋文大…

  4. 行政・政治

    【貝塚市】市長選挙、大阪維新の新人・牛尾治朗氏が初当選

    任期満了に伴う貝塚市長選挙が1月25日に投開票され、大阪維新の会の新…

  5. 行政・政治

    【泉佐野市】新ごみ焼却場の都市計画決定へ 1市2町住民から意見募集

    泉佐野市は、老朽化が進むごみ処理施設の更新に向け、新たなごみ焼却場(…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP
トップへ戻る