暮らし・教育

【泉佐野市】「赤ちゃんポスト」「内密出産」の初年度受け入れ想定は計40人 成人までの継続で年55億円超の府・国負担を試算

大阪府泉佐野市が地方独立行政法人りんくう総合医療センターと連携し、2026年度中(来年1月末頃)の運用開始を目指している自治体主導の赤ちゃんポスト「赤ちゃんいのちのバトン」および「内密出産」事業において、運用初年度の受け入れ見込み人数が計40人(各20人)であることが、大阪府議会の一般質問等により明らかになりました。

大阪府はこの想定に基づき、受け入れた子どもの養育等に関わる将来的な財政負担の試算を公表しています。

事業計画における受け入れ見込み人数

泉佐野市が大阪府に提出した事業計画書案による、初年度の受け入れ想定数は以下の通りです。

  • 赤ちゃんポスト(赤ちゃんいのちのバトン): 20人
  • 内密出産(病院担当者のみに身元を明かす出産): 20人
  • 合計: 40人

※本事業は利用者を泉佐野市民や大阪府内に限定せず、全国からの受け入れを想定しています。

大阪府による財政試算と費用負担

児童相談所などを管轄する大阪府は、この「初年度40人」という想定に基づき、必要となる児童養育費用等の試算を行いました。

  • 初年度の費用試算: 約4億4,000万円
  • 将来的な費用試算(19年後): 毎年40人の受け入れが継続し、初年度に受け入れた子どもが成人(18歳〜19歳)を迎える段階に達した場合、年間で55億4,400万円が必要になると試算されています。
  • 費用の負担割合: これらの経費については、管轄する大阪府と国がそれぞれ半分ずつ(2分の1ずつ)折半して負担する仕組みとなります。なお、内密出産にかかる出産費用自体は泉佐野市が負担する方針を示しています。

現在の進捗と今後の見通し

  • ハード面の整備: 泉佐野市は当初予算に約1億5,000万円の改修費を計上しており、りんくう総合医療センター内の約70平方メートルを専用出入り口や部屋として整備・改修する工事を進めています。
  • 相談体制の構築: 同センター内には24時間体制を視野に入れた「内密出産・赤ちゃんいのちのバトン相談室(仮称)」、市役所内には「妊娠葛藤相談室(仮称)」を設け、保健師や看護師などの専門職を配置する計画です。
  • 開始時期: 千代松大耕・泉佐野市長は、同センターの改修工事が完了する見込みの来年1月末頃に運用を開始したい意向を表明しており、児童相談所との連携等について引き続き大阪府との協議を進めるとしています。

泉佐野「赤ちゃんポスト」「内密出産」初年度40人受け入れ見込み…成人まで受け入れ続けば、養育費用は年55億4400万円 : 読売新聞

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