3月26日、国の文化審議会において、堺市西区浜寺元町に位置する「福井家住宅(主屋)」を登録有形文化財(建造物)とするよう、文部科学大臣に答申されました。
今回の登録により、堺市内の国登録有形文化財(建造物)は合計21か所となります。
昭和初期の趣味性に富んだ和洋折衷建築
福井家住宅は、昭和17年(1942年)に大阪市内で鋳物問屋を営んでいた福井清次郎氏の隠居所として建てられました。浜寺公園と大鳥大社を結ぶ府道沿いに立地しており、当時の宅地開発の歴史を今に伝える貴重な建物です。
建物の随所には、施主と大工棟梁が全国の寺院を視察して得た知見が活かされています。
- 和の意匠:座敷には「源氏香図」をあしらった緻密な欄間がしつらえられています。
- 洋の意匠:洋室には寄木張りの床や色漆喰の壁、暖炉型の飾り棚などが見られる一方、床の間風の棚も設けられるなど、和洋の要素が巧みに融合しています。
現在は宿泊施設「SAKAINOMA HOTEL 濵」として活用
同住宅は令和2年に改修工事が行われ、現在は一棟貸しの宿泊施設「SAKAINOMA HOTEL 濵(はま)」として活用されています。歴史的価値を守りながら、現代の資産として地域活性化に寄与している点が特徴です。
建物の概要
- 名称:福井家住宅(ふくいけじゅうたく) 主屋
- 所在地:堺市西区浜寺元町6-874
- 構造:木造平屋建、瓦葺(建築面積108平方メートル)
- 建築時期:昭和17年(1942年)/令和2年(2020年)改修
堺市では、こうした身近な歴史的建造物を地域の資産として保存・活用することで、特色ある都市形成を進めています。








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