初の綱とりと3場所連続優勝が懸かる大関・安青錦(21)が2月28日、大阪府堺市の荒汐部屋へ場所前初の出稽古に赴いた。偶然同部屋を訪れていた横綱・豊昇龍、小結・若元春らと計9番取り、5勝4敗。豊昇龍には2勝3敗だった。
1月の初場所以来、実戦形式の相撲は初めて。だが稽古の締めくくりでは、横綱の呼び掛けに応じず土俵を後にした。
「稽古場は稽古場」――譲らぬ自己流
豊昇龍との5番を終え、小手投げで転がされた直後だった。息を荒げた安青錦は土俵を離れ、出入り口で外気を吸い込みながら呼吸を整えた。蹲踞で待つ横綱が続行を促すも応じず、代わって関脇・霧島が相手を引き受けた。
安青錦は「勝ち負けよりも、力を出し切ることが大事。それが自分の稽古」と強調。番付最高位の横綱の意向にも左右されず、自らの流儀を優先した。
少番数・高密度の調整法
安青錦は場所前に実戦稽古を多くこなさない。期間は3日間程度、1日10番未満に抑えることもある。四股やすり足など基礎運動とウエートトレーニングで体幹を鍛え、限られた番数で感覚を戻し、全力を出し切る。これが独特のメソッドだ。
序ノ口から先場所まで14場所連続で負け越しなし。豊昇龍には昨年名古屋場所から初場所まで4戦全勝(優勝決定戦を含め5連勝)と相性も良い。
結果で正しさを示してきた自己流調整。舞台は春場所へ。堺市の荒汐部屋での一日も、その延長線上にある。







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