和泉市、富秋中学校区等跡地活用ビジョンを今年度末策定へ
和泉市は、市営住宅や公共施設の集約建替えにより生じる跡地の活用方針を示す「富秋中学校区等跡地活用ビジョン(案)」を取りまとめ、今年度末の策定を目指している。これに先立ち、市民説明会を1月19日に開催し、1月20日から2月13日までパブリックコメントを実施する。
本ビジョンは、2024年度に設置した庁内組織「ビジョン会議」で検討を進めてきたもので、既に策定されている「和泉市富秋中学校区等まちづくり構想」を具体化する位置づけとなる。対象となるのは、幸小学校、池上小学校、複数の市営団地跡地、人権文化センターなど広範囲に及ぶ。
計画では、信太山駅周辺を中心に公共・民間施設を集積させる「コンパクトなまちづくり」を基本方針とし、幸小学校跡地を地域の「まちの顔」と位置づけ、複合商業施設の誘致を検討。あわせて、市民体育館(アリーナ)や公園整備を進め、商業施設との連携によるにぎわい創出を目指す。
公共施設としては、医療と福祉が連携する施設や市民体育館、共同駐車場などを整備する方針。一方、池上小学校跡地や団地跡地の多くは民間住宅用地として活用し、定住促進と地域コミュニティの維持を図るとしている。
今後は、2026年度から都市計画変更に向けた協議を行い、2027年12月の都市計画審議会への付議を予定している。市は「市民意見を踏まえながら、持続可能で暮らしやすい地域づくりにつなげたい」としている。








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