江戸時代に流行した浮世絵を通じて、大阪の魅力を感じ取ってもらおうという展示会が、大阪 和泉市の美術館で開かれています。
展示会は、大阪・関西万博に合わせて和泉市久保惣記念美術館が開いたもので、会場には大阪の名所などが描かれた浮世絵の作品 51点が並べられています。
このうち、葛飾北斎の弟子 岳亭五岳の「大阪天保山夕立の景」は、波がうねり 船の帆が風を受けている様子が描かれていて、湾曲した波や船の帆などによって奥にある天保山がより際立って見えます。
また、上方の浮世絵師 歌川芳豊が、江戸時代の大阪の市場を描いた「滑稽浪花五拾景 ざこば魚市」は、巨大なたこが墨を吐いたり、はもが人にまきついたりしているユーモラスな様子から、大阪とお笑いのつながりがうかがえます。
美術館の後藤健一郎 学芸員は「江戸時代の大阪を現代と比べつつ、浮世絵師による作風の違いなども楽しんでもらいたい」と話していました。
展示会は、和泉市の美術館で 来月(8月)17日まで開かれています。
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