「仁徳天皇陵」として管理されている大阪・堺市の大山古墳の副葬品とみられる小刀が見つかり、19日から地元の博物館で一般公開が始まりました。
「仁徳天皇陵」として宮内庁が管理している堺市にある大山古墳は、原則、非公開となっていて、先月(6月)、この古墳の副葬品とみられる小刀とかっちゅうの破片が見つかったと発表されました。
このうち、「刀子(とうす)」と呼ばれる小刀の初めての一般公開が、19日から堺市博物館で始まりました。
小刀は長さが10.6センチあり、金(きん)のメッキが施された「ひのき」の「さや」におさめられていて、会場では、ガラスケースに入れて展示されています。
訪れた人たちは大山古墳の副葬品の実物としては唯一である「刀子」を興味深そうに見ていました。
東京から訪れた70代の男性は「きょうから公開ということで絶対に見たいと思って来た。古墳時代にこれだけのものを作り上げたことに感激した」と話していました。
博物館の橘泉 学芸員は「副葬品はこれまで絵図でしか残っておらず実物は大変貴重なもので、ぜひ多くの人に見てもらいたい」と話していました。
「刀子」の一般公開は堺市博物館でことし9月7日まで行われます。
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