西日本の祭りでよく登場する、だんじり。豪快に街を駆け巡り、時に激しくぶつかり合うなど、祭りの目玉になる豪華な装飾が施された山車の一種です。
江戸時代に始まり、長い伝統と歴史を誇る、大阪府岸和田市の『岸和田だんじり祭』では、約4tのだんじりが登場します。
2025年7月11日、12歳のあっつん(@orihirodo_atsu)さんは、そんな岸和田型だんじりのミニバージョンを作ったとして、Xに写真を投稿。
多くの人の注目を集めた、あっつんさんのミニだんじりが、こちらです!
美しい…!
隅々まで手の込んだ、素晴らしいミニだんじり。緻密で豪華な装飾に、釘付けになりますよね。
あっつんさんは、以前からミニだんじりの制作に取り組んでおり、過去には9歳から2年かけて作った作品で、話題になったことがありました。
今回の作品は、その時と比較して、かなり成長が感じられる1作になったといいます。
『ミニだんじり』制作の裏話!
約7か月かけて作成したという、ミニだんじり。
あっつんさんの父親であり、20分の1スケールの岸和田型だんじりを制作している、織広堂(@orihirodo)さんに、制作中の様子などをうかがいました。
――前作と比較して、あっつんさんの成長を感じた点を教えてください。
前回より器用になり、格段に制作スピードが上がるなど、作業全体で成長を感じました。
一番の成長は、次の工程を考えて、効率よく作業していたところです。
工程の流れを理解しながら作業している姿に、関心しました。
――今作のアピールポイントは、どこでしょうか。
岸和田型だんじりはどれも非常に似通った造りなので分かりづらいですが、前作とは屋根周りに大きな違いがあります。
頭部に丸みを付けて造形した、屋根の端部分の形状や、それを支える枡組(ますぐみ)の組み方を変えました。
スマートな屋根とゴツゴツした重量感のある枡組になり、本人は満足しているようです。
――作品が完成して、どのように思われましたか。
理解力の高まりに驚かされました。
息子は「完成できて嬉しい。早く次を作りたい」と話しています。
織広堂さんの話から、あっつんさんが高い意欲を持って、ミニだんじりを作っているのが分かりますね。
あっつんさんのミニだんじりに、ネット上では「天才だ」「素晴らしすぎて言葉にできない」「隅から隅までじっくりと眺めたい」といった、称賛のコメントが多く寄せられました。
今のところ、作品を展示する予定はないそうですが、何かの機会で、あっつんさんのミニだんじりが見られるとなれば、多くの人が会場に訪れることでしょう。
今後も、どんどん技術が成長していくあっつんさんから、目が離せませんね!
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