大阪府南部の泉州地域で伝統的に親しまれている地魚「ガッチョ(標準和名:ネズミゴチ、ハタタテヌメリ、トビヌメリ等)」の漁獲量が激減しています。
大阪府立環境農林水産総合研究所水産技術センターのまとめによると、2026年4月・5月・6月における大阪湾内のガッチョ(小型底引き網漁)の漁獲量は1日1隻あたり約1キログラムにとどまり、平年の2分の1から3分の1程度にまで減少しています。
ガッチョの生態と地域文化
- 分類・特徴: スズキ目ネズッポ科の総称。体長約20センチメートルで、浅い砂泥底に生息。
- 名称の由来: 食性に由来する「がっつく魚」の略称とされる。別名「ノドクサリ」。
- 食文化: 傷みが早く広域流通に向かないため地元消費が中心となり、唐揚げや煮付けなど泉州地域の郷土料理(農林水産省「うちの郷土料理」大阪府代表)として定着。
漁獲量減少の要因
水産技術センター等の分析によると、主な要因として以下の点が挙げられています。
- 生息域の減少: 沿岸部の埋め立てに伴う浅瀬・砂場の減少。
- 栄養状態の変化: 水質改善に伴う大阪湾内の貧栄養化。
- 海水温上昇の影響:
- 海底の酸素濃度低下。
- 餌となるゴカイや甲殻類など小型底生生物の生息変化。
大阪湾における他魚種への影響(イカナゴ)
海水温上昇による漁獲量激減は他魚種でも顕著となっており、イカナゴ(シンコ)では過去20〜30年前に1,000トンを超えていた大阪府内の漁獲量が近年100トン未満(令和2年には8トン)に激減。資源保護のため、大阪府では一昨年より休漁、兵庫県側でも2026年は2日間のみの出漁にとどまるなどの影響が出ています。








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