全国初の行政主導による「赤ちゃんポスト(事業名称:赤ちゃんいのちのバトン)」および「内密出産」の導入を目指す大阪府泉佐野市と、児童相談所などを管轄する大阪府は、2026年7月27日(月曜日)に課題整理に向けた初の調整会議(公開協議)を開催しました。
泉佐野市はこれまで運用開始目標を2027年1月末としていましたが、子どもの受け入れ体制(乳児院の新設等)の構築を優先するため、開始時期を「2027年度中」へ延期することを表明・確認しました。
事業計画の概要
- 実施主体: 泉佐野市(りんくう総合医療センターにて開設予定)
- 事業内容:
- 赤ちゃんポスト: 予期せぬ妊娠や経済的困窮等で育てられない新生児(原則生後1ヶ月未満)を匿名で託す仕組み。
- 内密出産: 医療機関の担当者にのみ身元を明かして出産する仕組み(分娩費用等は市が負担、主な原資はふるさと納税)。
- 滞在施設(シェルター): 出産前後の女性が一時滞在・サポートを受ける施設も想定。
- 想定受入数: 初年度は赤ちゃんポスト・内密出産を合わせて年間40人程度。
- 位置付け: 実現すれば全国3例目(熊本市・慈恵病院、東京都墨田区・賛育会病院に次ぐ)、行政主導としては全国初の取り組み。
大阪府との協議内容および主な課題
初会合において、大阪府(吉村洋文知事)と泉佐野市(千代松大耕市長)により以下の課題および対応策が議論・確認されました。
1. 受入・養育体制(乳児院・里親)の確保
- 課題: 大阪府所管の既存乳児院(4ヶ所)は前年度稼働率が約8割に達しており、想定以上の受け入れが発生した場合の容量不足や、養育里親の確保難が指摘されました。
- 対応策: 泉佐野市が費用を負担し、既存施設を改修して市内に乳児院を新設する方針を表明し、大阪府もこれを了承しました。
2. 運用・制度設計の課題
- 協議事項: 職員・人手の確保計画、想定受入数(年間40人)を超えた場合の対応方針、保護児童の受け入れにかかる費用分担、夜間運用体制、医療提供体制への影響など。
- 結論: 今後も府と市の事務方・実務レベルで継続して協議を進めることで合意しました。
運用開始時期の変更
- 変更前目標: 2027年1月末
- 変更後目標: 2027年度中
- 変更理由: 新設する乳児院の開設工事および受け入れ・一時保護体制の構築に時間を要するため。
赤ちゃんポスト、受け皿確保など課題多く 全国初の自治体主導へ大阪府と泉佐野市が初会合 – 産経ニュース
赤ちゃんポスト開始、泉佐野市「2027年度中に」 乳児院は新設へ [大阪府]:朝日新聞
行政主導として全国初の「赤ちゃんポスト」設置へ 泉佐野市と大阪府が意見交換「預けて終わりではない」市は乳児院新設の意向 | TBS NEWS DIG (1ページ)
国内3例目「赤ちゃんポスト」設置に向け 大阪府・泉佐野市が初の調整会議 乳児院など受け皿確保へ(2026年7月27日掲載)|日テレNEWS NNN

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