関空・伊丹・神戸の3空港、地域対立くすぶる…対岸の「宝島」開発失敗余波(読売新聞)

 関西空港は9月4日、開港から30年を迎える。民営化を経て、今や名実とも訪日外国人客を呼び込む空の玄関口となった。軌跡を見つめ、展望を探る。

 大阪府南部の泉佐野市。関西空港対岸の海岸線から約6キロ内陸に約75ヘクタールの広大な土地がある。5分の1は府営公園として整備されたが、残りは山林のまま残る。関空建設に伴う開発計画で、先端産業集積地「泉佐野コスモポリス」が予定されていた地域だ。