竹工芸は、丈夫でしなやかな竹の特質を活かし、竹の種類や編組(へんそ)技法を変えて、
様々な用途にあった「かたち」が創られてきました。
茶道具としては、わび茶を大成した千利休(1522~1591)が、花入に従来の精緻な唐物籃ではなく、漁師が使う目の粗い和物籃<魚籠(びく)>を用いたことがはじまりとされます。江戸末期には中国から伝来した煎茶道の流行により、唐物籃を写した竹工芸がつくられ、竹工芸をつくる専門の職人(籠師)が活躍していました。明治期には、文人趣味の憧憬から竹工芸を芸術作品として捉える傾向が高まり、籠師の中には自由自在に竹工芸を創作する職人もいました。堺では、前田家と田辺家の二つの大家が竹工芸家として活躍していました。
本展では、竹工芸の魅力である「かたち(造形)」に焦点を当て、竹工芸の原点である茶道具や唐物籃、さらに芸術作品としての竹工芸を紹介します。また、堺の竹工芸家の前田家と田辺家の歴代の作品をとおして、道具から美術工芸へと発展した竹工芸の流れを振り返ります。そして、世界的に活躍する四代田辺竹雲斎やその一門による作品をご覧いただくことで、継承のなかにうまれる新しい竹工芸のかたちに迫ります。
会 期:令和7年1月25日(土)~3月2日(日)
※会期中の休館日は、2月18日(火)です。
時 間:午前9時から午後6時まで(入館は午後5時30分まで)
時 間:午前9時から午後6時まで(入館は午後5時30分まで)
※最終日(3/2)は、午後3時まで。
観覧料:大人(大学生含む) 300円、高校生 200円、中学生以下無料
※「千利休茶の湯館」「与謝野晶子記念館」の観覧券でご覧いただけます。
観覧料:大人(大学生含む) 300円、高校生 200円、中学生以下無料
※「千利休茶の湯館」「与謝野晶子記念館」の観覧券でご覧いただけます。
※障害のある方とその介助者、堺市内在住の65歳以上の方(要証明書)は無料です。
◆関連イベント
いずれも参加には、常設展観覧券が必要です。
①作品解説
日 時:令和7年1月25日(土)14時~14時30分
会 場:さかい利晶の杜 2階 企画展示室内
内 容:担当学芸員から本展の見どころを説明します。
申込方法:不要。直接会場にお越しください。
②花かごワークショップ
日 時:令和7年2月2日(日)14時~16時
会 場:さかい利晶の杜 2階 講座室
定 員:10名(小学校高学年以上)
内 容:はじめての方にも体験可能な、竹で編んだ花かごを制作します。
講 師:四代 田辺竹雲斎氏、田辺竹雲斎工房の門下生の方々
参 加 費:1,000円(別途、要観覧券)
申込方法:令和6年12月2日(月)から以下のいずれかの方法でお申し込みください。
【インターネット】さかい利晶の杜ホームぺージ内のイベント予約サイト
【TEL】072-260-4386(さかい利晶の杜)
③講演会&実演「伝統をつなぐー過去・現在・未来へー」
日 時:令和7年2月23日(日)14時~15時30分
会 場:さかい利晶の杜 1階 茶室広間
定 員:先着40名
内 容:四代 田辺竹雲斎氏が大切にしている次世代への伝承を中心に、堺で代々
続いてきた竹工芸家の田辺家についてご息女・ご子息と門下生の方々による実演を
交えながらご講演いただきます。
登 壇 者:四代 田辺竹雲斎氏、田辺讃良氏、田辺香來氏、田辺眞人氏
申込方法:令和6年12月2日(月)から以下のいずれかの方法でお申し込みください。
【インターネット】さかい利晶の杜ホームぺージ内のイベント予約サイト
【TEL】072-260-4386(さかい利晶の杜)
主催:堺市
共催:さかい利晶の杜
後援:大阪府・堺市教育委員会
共催:さかい利晶の杜
後援:大阪府・堺市教育委員会