堺市は、南海高野線の浅香山駅から堺東駅付近までの延長約3kmを高架化する「南海高野線連続立体交差事業」について、2026年度(令和8年度)も用地交渉、測量・調査を継続し、高架工事施工に向けた鉄道準備工事および詳細設計を推進すると発表しました。事業完了(完成)は2037年度(令和9年度)を目指しています。
また、これに伴い堺東駅街区の再編を進めるため、駅前整備に関する方向性を今年度中(2026年度内)にとりまとめる方針です。
事業の目的と概要
- 事業名: 南海高野線連続立体交差事業(浅香山駅~堺東駅付近)
- 対象区間: 堺東駅南側 ~ 浅香山駅北側の大和川まで(延長約3km)
- 概算事業費: 約565億円
- 主な目的: 対象区間内にある「開かずの踏切」2カ所、「ボトルネック踏切」2カ所を含む計10カ所の踏切を解消し、踏切に起因する慢性的な交通渋滞の根本的解消を図ります。
構造計画と施工方法
区間内の周辺環境に合わせて、以下の3つの鉄道構造と2つの施工方法が計画されています。
【鉄道構造の計画】
- 盛土(もりど)構造: 周辺地盤との高低差が比較的小さい区間に採用。高低差は浅香山付近で0~約8m、堺東付近で約4~約11mとなり、鉄道の両側には幅6mの側道が設置されます。
- 高架構造: 周辺地盤との高低差が比較的大きい区間に採用。鉄道の両側には幅6mの側道が設置されます。ただし、直上方式を採用する堺東駅付近は最大で約18mの高さとなり、大型商業施設や大型集合住宅が隣接する周辺の一部区間では側道が設置されません。
- 堀割(ほりわり)構造: 鉄道が周辺地盤より低くなる区間に採用。現在の榎小学校付近において0~約4mの高低差が生じる計画で、鉄道の両側には幅6mの側道が設置されます。
【施工方法の計画】
- 直上(ちょくじょう)方式: 大型商業施設や大型集合住宅に挟まれており用地確保が困難な「堺東駅周辺」に採用され、現在の線路の真上に高架を構築します(直上2層高架)。
- 仮線(かせん)方式: その他の区間に採用。西側に仮の線路を敷いて電車を切り替えている間に、既存の線路部分に高架構造物を建設します(浅香山駅付近は西側仮線1層高架)。







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