人・文化

【堺市】「(仮称)堺ミュージアム」整備へ 2026年6月に基本構想策定、8月には基本計画策定支援を委託へ

大阪府堺市は、大仙公園周辺エリアの歴史・文化の発信拠点となる「(仮称)堺ミュージアム」の整備計画を進めており、2026年(令和8年)6月中に「基本構想」を策定いたします。これに伴い、7月には現博物館の劣化状況調査、8月には「基本計画策定支援業務」の外部委託へ着手する方針です。

現行の「堺市博物館」は1980年の開館から40年以上が経過。百舌鳥古墳群の世界遺産登録や美術作品の新収蔵など、歴史・文化を取り巻く環境の変化に対応するとともに、建物の老朽化やデジタル技術導入の難しさ、収蔵品保管の限界といった課題を解消するため、2020年度から新たなミュージアムの整備検討が進められてきました。

1. 今後の策定・調査スケジュール

2026年度(令和8年度)は、先進事例の調査や施設の整備・運営手法の検討を本格化させ、2027年度中の「基本計画」策定を目指します。

  • 2026年6月(今月): 基本構想の策定
  • 2026年7月: 現博物館建物の利活用に向けた、既存の躯体・設備等の劣化状況・長寿命化調査の委託
  • 2026年8月: 基本計画策定支援業務の委託
  • 2026年度中: 建設予定地や施設規模、他施設との複合化、ゾーニング等の施設計画に係る調査・検討
  • 2027年度(令和9年度): 基本計画の策定(予定)

【建設予定地の再検討について】

当初は「大仙公園周辺エリアの旧大阪女子大学跡地での新築」を前提としていましたが、2026年度の検討において「現博物館のリニューアル+増築」も選択肢の1つに加えて再検討されます。「現博物館のリニューアル+増築」が採用された場合は、旧大阪女子大学跡地の別途活用が検討される予定です。

2. 計画されている博物館の主要機能・設備

新しい堺ミュージアムでは、多様な資料の保全から市民交流、観光集客にいたるまで、以下の8つの機能を実現する施設・設備の整備が想定されています。

機能区分主な施設・設備の概要
① 調査研究機能国内外における堺ゆかりの歴史文化遺産を対象とした調査研究施設
② 収集・保管・保全機能多様な状態の資料を適切な環境で保存する設備、大規模災害時の被災資料の応急処置設備
③ 展示機能大規模な展覧会や巡回展を見据えた企画・特別展示室、ミュシャ・コレクションの展示施設
④ 教育・普及・連携機能体験を通じて学びを楽しめる設備、生涯学習の場としての活用設備
⑤ 市民参画・交流機能人々が集い交流する設備、ボランティア活動に必要な諸室
⑥ 観光・集客機能ミュージアムショップ、特色あるカフェ(レストラン)、観光・市内周遊等の情報提供エリア
⑦ 管理機能運営に必要な設備、職員・スタッフ・ボランティアが快適に執務できる諸室
⑧ 無形文化遺産連携・発信無形文化遺産に関する**IRCI(アジア太平洋無形文化遺産研究センター)**との連携・情報発信に必要な諸室

3. 管理・運営および整備の方針

  • 建設・管理手法と運営形態の想定:今後の検討において、「直営」「指定管理者制度」「PFI(民間資金等の活用による公共施設等の整備等)」の導入が視野に入れられています。
  • 他施設との複合化:貴重な資料を適切に保存・活用する機能は、市の「中央図書館センター機能」や「公文書館機能」とも共通する部分があるため、これらの施設との複合化等も含めて検討が行われます。

堺市、堺ミュージアム整備計画 8月に計画策定支援を委託

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