運輸審議会は2月10日、スプリング・ジャパン(JALグループ)が申請していた関西空港への国内線就航について「許可することが適当」と国土交通相に答申した。正式許可後、3月24日からヤマトの“クロネコ貨物機”で関空へ乗り入れる見通し。
■ 運航概要
- 路線:関西-札幌(新千歳)
- 便数:1日1往復
- 機材:エアバスA321ceo P2F(貨物専用機)
- 運航主体:スプリング・ジャパン
- 事業主体:ヤマトホールディングス
- 運航開始予定:2026年3月24日
A321P2Fは旅客機を貨物機に改修した機材。
JALグループが運航・整備を担い、スプリング・ジャパンが実際の運航を担当する。
■ なぜ審議対象?
関空は「混雑空港」に指定されており、
- 関西
- 成田
- 羽田
- 伊丹
- 福岡
の5空港は国内線就航に国交相の事前許可が必要。
その妥当性を審議するのが運輸審議会。
※国際線は対象外。
■ スプリング・ジャパンにとっての意味
- 2016年:成田-関西線で旅客便就航
- 2017年:需要減で運休(事実上撤退)
今回、貨物便として関空へ“再就航”となる。
旅客ではなく貨物での復帰という点が象徴的。
◆ 泉州・関空へのインパクト
① 関空の貨物機能強化
関空は旅客回復が進む一方、貨物ハブ機能も重要な柱。
関西-新千歳の貨物定期便は、
- EC物流
- 生鮮品輸送
- 医薬品・精密機器輸送
など時間価値の高い物流を支える。
② ヤマト×JALの戦略拡張
2024年に羽田へ就航済み。
関空参入で国内主要空港ネットワークが拡張。
③ 深夜・早朝枠の有効活用
貨物便は旅客より柔軟な時間帯運用が可能。
24時間運用の関空と相性が良い。
◆ 構造的視点
コロナ後、航空会社は
- 旅客依存モデル
→ 貨物とのハイブリッド戦略へ転換
JALが“自社貨物機復活”に踏み切った背景には、
国際物流の構造変化とEC拡大がある。
関空への就航は、
関西圏を国内物流ハブとして再強化する動きと位置づけられる。







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