創業1968年の毛布メーカーが問い直す、「効率」では測れないものづくりの価値
大阪府泉大津市で1968年に創業した毛布メーカー・日の出毛織株式会社が、公式ホームページをリニューアルした。量産・OEMを主軸としたものづくりを続ける中で、「価格や効率だけでは測れない価値」を言語化し、社会と共有することを目的としている。
同社は、毛織の町・泉大津に根ざし、職人の手仕事を大切にしながら製造を継続。製品づくりでは、数値やスペックだけに頼らず、「主張しすぎないか」「日常の中で自然に使われるか」「長く使われる前提か」といった視点を重視してきた。
判断軸として掲げるのは、過不足のない「ちょうどよさ」。人が無意識に心地よいと感じる状態を、同社では「25度前後の環境」に例え、製品の快適性だけでなく、人や社会との距離感にも通じる感覚として捉えている。
今回のリニューアルは量産を否定するものではなく、量産の中で埋もれがちな技術や思想を可視化する試み。今後は、数やスピードだけでなく、意味や背景を重視した発信にも取り組んでいくとしている。








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