高島屋堺店 最後までおもてなし
堺市堺区の百貨店「高島屋堺店」が、2026年1月7日で閉店する。南海電鉄・堺東駅に直結し、60年以上にわたり地域の顔として親しまれてきたが、業績悪化などを背景に営業終了を決めた。
同店は1964年10月に開店。関西圏では大阪、京都に続く3番目の高島屋として誕生した。屋上遊園地やビアガーデンを備え、1976年、1984年には大規模な改装を実施。専門店街の併設などにより、当時は南大阪最大級のショッピングセンターとしてにぎわった。
近年は食品売り場を中心に、日常使いしやすい百貨店として営業を続けてきたが、新型コロナウイルスの影響で客足が減少。2020年度以降、赤字が続いたことに加え、ビル契約の満了が近づいていたこともあり、閉店に至った。
現在、閉店に向けて全館で「ファイナルセール」を実施しているほか、5階特設会場では開店当時の写真やチラシなどを展示するパネル展を開催している。営業は年始まで続け、年末年始の買い物需要にも対応する。
営業推進担当者は「最後の一日まで、買い物を楽しんでもらえるよう誠心誠意おもてなししたい」と話している。長年勤務してきた従業員からも、感謝の気持ちを胸に笑顔で閉店の日を迎えたいとの声が上がっている。









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