【開幕】企画展「ミュシャが夢見たハーモニー」 民衆の幸福を願ったミュシャ 堺アルフォンス・ミュシャ館 2026年3月29日まで
“調和”を軸に、民衆の幸福を願ったミュシャの思想に迫る
(堺 アルフォンス・ミュシャ館/2026年3月29日まで)
堺市堺区の堺 アルフォンス・ミュシャ館で、企画展「ミュシャが夢見たハーモニー」が開幕しました。会期は2025年12月6日から2026年3月29日まで。本展は「調和(ハーモニー)」をテーマに、華やかな女性像で知られるアルフォンス・ミュシャが、生涯を通じて人々の幸福と社会の調和を願い続けた芸術家であったことを、多角的に紹介します。
見どころは、同館を代表する大型油彩画《ハーモニー》(縦横約1.5m×4.5m)。商業的成功に満足せず、民衆が広く楽しめる芸術をめざしたミュシャの思想が、モチーフや構図、色彩の分析を通じて読み解かれます。
展示構成(全5章)
第1章 円のモチーフ
円環がもたらす神性と連帯の象徴に注目。画業初期のパリから後年に至る変遷をたどります。
第2章 めざす場所 ― 巨大な人物と向かい合う人々
キリスト教美術に親しんだミュシャが繰り返し用いた構図と、その意味を考察。
第3章 色彩と構図の調和
19世紀ヨーロッパで注目された「調和」の概念と、ミュシャ独自のデザイン理論を紹介。
第4章 ハーモニー
《ハーモニー》を中心に、展示予定だったニューヨークの劇場との関係から制作意図に迫ります。
第5章 みんなの、そしてスラヴのために
祖国チェコとスラヴ民族のために描かれた作品を通し、晩年の思想を振り返ります。
開催概要
- 会場:堺 アルフォンス・ミュシャ館(堺市立文化館)
大阪府堺市堺区田出井町1-2-200 ベルマージュ堺 弐番館 2F〜4F - 会期:2025年12月6日(土)〜2026年3月29日(日)
- 休館日:月曜(祝日の場合は開館)、年末年始(12/29〜1/5)ほか
- 開館時間:9:30〜17:15(入館は16:30まで)
- 観覧料:一般510円/高校・大学生310円/小・中学生100円
※小学生未満、堺市内在住の満65歳以上、障がい者手帳所持者(介助者1名含む)は無料 - アクセス:JR「堺市」駅から徒歩約3分
- 公式サイト:mucha.sakai-bunshin.com









