11月1日に移転開院予定の近畿大学病院と医学部。来年4月に新設が予定されている看護学部・看護学科(仮称・設置認可申請中)を含めての「おおさかメディカルキャンパス」の建物が三原台の現地でほぼ完成。病院開院の準備に取りかかり病院受け付けのシステムや警護などのシステムも固まってきた。
新キャンパスは、地域と密接に関わることもコンセプトの一つにしている。
通院支援アプリでチェックイン
新病院では患者の待ち時間を快適に過ごせるようにアプリを通じての通院を推奨。どこからでもスマートチェックインできる「通院支援アプリ」などの案内を推奨し、DX(デジタルトランスフォーメーション)化に向けて準備を進めている。
また、AI映像解析警備システム「AISecurityasilla(セキュリティ アジラ=以下asilla)」を導入。このシステムは、人の動きを見て異常を検知する行動認識技術を用いたもので、大学病院での導入は初めて。asillaは、AIが24時間365日防犯カメラの映像を監視し、不審者などの異常をリアルタイムで検知・通知。迅速な初動対応が可能となり、キャンパス全体の防犯体制を大幅に強化する。さらに、転倒や体調不良など医療現場ならではの異常行動も検知可能で、患者や来訪者の異変にいち早く対応できる体制を構築。
8月1日から、キャンパスの外構部や玄関部を中心に45台の防犯カメラを設置・稼働。11月の開院に向けて台数を段階的に200台まで拡大予定で、病院としては最大規模の設置をめざす。
同システムの導入によりキャンパスの安全性が高まるだけでなく、地域社会にも安心を提供する。「当キャンパスでは、今後も最先端技術を積極的に取り入れ、より安全な医療教育環境をめざします」と同大学。
この記事へのトラックバックはありません。