大阪府堺市は、市内中学校において採点した試験の解答用紙データを異なる生徒へ誤送信する事故が発生したことを明らかにした。
同市によれば、2025年7月1日に教員がデジタル採点支援システムを使用して生徒に採点後の解答用紙データを送信したところ、誤送信が発生したもの。
複数の生徒から自分の解答用紙ではないとの申し出があり、教員は生徒に画面を閉じるよう指示。そのままパソコンを使用せず授業を実施し、終了後に同システムで確認したところ、生徒26人に別の生徒の解答用紙データを送信し、閲覧されていたことが判明した。
デジタル採点支援システムは、スキャナで解答用紙をデータ化し、システム上で採点して解答用紙データを返却するしくみ。市内中学校で導入されている。
システムを使用する際、チェックリストを使用して解答用紙が出席番号順に並んでいることを確認したり、解答用紙データと生徒情報の連携時に複数人で確認する必要があったが、確認が行われておらず、出席番号順に並んでいないことに気づかずに誤送信してしまったという。
誤送信の発覚を受けて、同校ではデータを誤送信した生徒と保護者に対し、経緯の説明と謝罪を行っている。
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