高石市は、市内の公園を取り巻く現状とこれからを見据え、公園及び公園施設の効果的で適切な維持管理等に関する基本的な方針等を定める「公園施設最適化プラン」を策定した。
同市の公園の多くが70~80年代にかけて整備されており、施設の老朽化対策や多様化する公園ニーズへの対応が求められている。しかし、市の財政が厳しい状況の中、対応には限界があるため、より効率的かつ計画的な公園の管理運営が必要とし、同市の公園を取り巻く現状とこれからを見据え、公園及び公園施設の効果的で適切な維持管理等に関する基本的な方針等「公園施設最適化プラン」を策定した。同プランは、都市公園(事業中を含む)及びその他公園等82公園を対象。対象公園のうち都市公園は62公園(街区公園51、近隣公園1、地区公園2、都市緑地8)、その他公園等は20公園となる。これら対象公園及びその施設(都市公園法第2条第2項に定める公園施設:園路広場、休養施設、遊戯施設、管理施設等)を対象とする。
最適化の基本方針は①効果的で効率的な公園管理体制の確立②「質」を重視した公園施設の適正管理③持続可能な公園を支える担い手づくり。最適化の3つの基本方針に対応し、その達成を推進する具体施策の最適化戦略の一つは「公園の類型及び機能に応じた計画的な整備、維持管理」。拠点型公園4公園(蓮池公園、新公園、鴨公園、鴨広場)、機能特化型公園20公園(今川公園、北公園、高師浜防災広場等)、管理維持型公園23公園(高師浜駅前広場等)、管理効率化型公園35公園(千代田2丁目ちびっこ広場等)。
整備等に関する方針は▽大規模改修、リニューアル=対象は拠点型公園。公園開設から相当年が経過し、複数の施設の老朽化が進行するなど、総合的に大規模改修の必要性があると判断した場合、公園機能維持のための施設等更新に計画的に取り組む。また、機能の向上に資する施設の設置など、エリア全体の魅力向上のためのリニューアルを検討、実施する▽機能確保のための改修、リニューアル=対象は機能特化型公園。現状の公園施設により発揮する機能の状況を見極めた上で、特化する機能の確保、向上のための改修、リニューアルを検討、実施する▽機能維持のための改修=対象は拠点型公園、機能特化型公園、管理維持型公園。老朽化が進行する施設や安全性に問題があるなど、公園機能を維持するため必要と判断する場合、公園施設長寿命化計画等に基づき、個別の施設改修を図る。その際、施設を統合・複合化、低コストの施設で代替する等のコスト削減の対応策を検討した上で、最適な手法を選択▽日常的な管理における修繕=対象は拠点型公園、機能特化型公園、管理維持型公園、管理効率化型公園。不具合が確認されたものの、日常的な管理により改善等が見込める施設について、対応可能な範囲において適切な措置を講じる。なお、管理効率化型公園は必要最小限の機能維持のための対策にとどめ、地域の担い手や市民との協働・参加による簡単な修繕等を推進する。
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