シャープが本社を現在の堺市から大阪市に移転することについて、堺市の永藤英機市長は16日、定例記者会見後の囲み取材で「シャープには残してほしいと伝えてきたが、(併設の)工場がなくなる以上、本社だけというのは難しい」と語った。税収については「跡地にデータセンターや太陽光電池の工場ができると聞いており、大きな悪影響はない」との見通しを示した。
シャープの社員から通勤が不便という不満が出ていたとされることについては「(市内に住むための情報を提供するなどして)データセンターなどで新たに働く人たちが快適に過ごせるようにしたい」と述べた。シャープは16年、経営悪化を受けて本社を大阪市内から堺工場に移した。臨海工業地帯の一角にあり、最寄り駅からバスで10分以上かかっていた。
この記事へのトラックバックはありません。