大阪土産として知られる菓子「月化粧」を製造販売する青木松風庵(大阪府阪南市)が2025年大阪・関西万博の会場に出店している。キッチンカーで販売する「焼きたて月化粧」は1個200円という手頃な価格も相まって、国内外の来場者らの行列ができることも。21日に発売から15周年を迎えるのを前に、関係者は「多くの人に知ってもらうきっかけになれば」としている。
月化粧は、ミルクとバターを使った滑らかな口当たりのまんじゅうで、タレントの大平サブローさんが出演するCMでも知られる。同社が、うなぎパイを製造する春華堂(浜松市)と共同で「未来型チャレンジショップ」として出店した。
約250平方メートルの敷地には両社のキッチンカーが並び、購入した商品を席に座って味わえる。キッチンカー内のオーブンで焼き上げた月化粧は、パリッとした皮としっとりとしたあんの組み合わせが絶妙。来場者だけでなく、会場スタッフらも買い求めていた。
このほか、わらびもちやミックスジュースといった大阪の定番メニューもそろえ、オリジナルグッズが当たる巨大ガチャも設けた。
年間約1950万個を売り上げる人気商品に成長した月化粧だが、青木智子専務は「まだ大阪土産として定着していない。万博出店を国内外にアピールするきっかけにしたい」と話し、全国的な知名度を持つうなぎパイとの相乗効果にも期待を寄せていた。
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