家電メーカーのシャープは12日、大阪・堺市にある本社を、大阪市中央区に移転する計画を明らかにしました。大阪メトロの堺筋本町駅に近い、「JTBビル」に入居するということです。
堺市にある「グリーンフロント堺」の売却に伴うもので、人への投資の取り組みの一環としています。シャープは2016年、大阪市阿倍野区に置いていた本社を、工場のある堺市に移転していました。
沖津雅浩社長は理由について、「今の本社は、朝は駅からバスで40分ほどかかり通勤が不満になっている。いい人材を集めるには、大阪市内への移転は非常に効果があると考えている」としています。
また、三重県の亀山第2工場を、2026年8月までに、親会社である台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業へ売却することも発表しました。この工場で生産されたテレビは「世界の亀山モデル」として知られ、シャープのブランド力をけん引してきました。
工場の売却について沖津社長は、「固定費の大幅削減を図るとともに、高付加価値商品の販売を拡大し、2026年度には黒字転換を目指す」としています。売却価格については、協議中としています。
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