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大阪の南部にある珍しい名字「指吸(ゆびすい)」。独特の由来があります(家庭画報)

大阪府南部にある名字で、堺市から泉佐野市の間に集中しています。

「指(ゆび)」「吸(す)い」はいずれも漢字の読み方通りなので、とくに難読という感じはしないのですが、名字としてはかなりインパクトのあるものです。この名字には独特の由来があります。

江戸時代、商人の町として栄えた堺に魚問屋を営む指吸善兵衛という豪商がおり、他にいくつかの分家もありました。この指吸善兵衛が「指吸」家のルーツとなった家です。

指吸善兵衛には家訓ともいえる考え方がありました。それが「渇(かっ)しても盗泉は飲まず」というものです。

長く商売をしていると、うまくいく時もあれば、苦しい時もあります。しかし、どんなに苦しくても後ろ指をさされるような不正なことをしてはいけない、「指を吸ってでも我慢しろ」という教えなのです。ここから「指吸」と名乗るようになったといいます。

豪商指吸家は、残念ながら直系は断絶してしまったのですが、会社は堺市で「ゆびすいグループ」として継承されています。

家庭画報

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