サクラなどの木の内部を食い荒らす害虫、「クビアカツヤカミキリ」の被害の拡大を防ごうと、大阪・堺市は駆除に協力してくれる「ハンター」の募集を始めました。
中国などが原産の「クビアカツヤカミキリ」はサクラやウメなど樹木の内部を食い荒らして枯らせてしまう害虫で、特定外来生物に指定されています。
堺市では、市が管理する2万本近くの樹木のうち、およそ5000本で被害が確認され、このうち去年1年間は、512本が伐採する措置が取られました。
被害の拡大を防ごうと、市は今月(4月)から、駆除に協力してくれる「ハンター」の募集を始めました。
市民か市内に通勤・通学している人なら市のWEBサイト「堺いきもの情報館」から名前や住所などを入力すれば、誰でもハンターに登録できるということです。
取り組みにはサッカーJ1のセレッソ大阪も協力していて、▼ハンターに登録するとチームのステッカーがもらえるほか、▼6月から8月にかけて市内で見つけた成虫の写真をサイトに投稿し、駆除を行えば抽選で試合の観戦チケットが当たることになっています。
市では今回の取り組みのほか、今年度は昨年度の2倍以上の1億円近い予算を投じて、樹木に薬剤を散布するなど根絶に向けた対策を徹底するとしています。
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