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関空が大規模改修終えグランドオープン…万博に向け準備整う、保安検査場やラウンジを拡大(読売新聞)

関西空港の第1ターミナルの大規模改修がほぼ終了し、27日、グランドオープンした。空港全体で、コロナ禍前の約2倍となる年間約4000万人の国際線旅客を受け入れることが可能になった。4月13日に開幕する大阪・関西万博に向けた準備が整った。

 約700億円をかけた大規模改修では、保安検査場の面積を約2倍に拡大。検査機のレーンを長くするなどして1時間あたりの対応人数を4500人から6000人に増やした。

 航空会社ごとに分かれていた国際線のラウンジを一つに集約し、ビジネスクラス、ファーストクラス向けに約800席を確保。イスラム教の戒律に沿った「ハラル」や菜食主義者向けの料理も提供される。

 27日午前、家族3人とインドネシアから到着した利用客(40)は、「ターミナル内はきれいで、入国審査でも待たずに入国できた。金沢などを巡る旅を楽しみたい」と話していた。

海一望「ワクワク感じて」…工事責任者

 大規模改修工事の責任者を務めた関西エアポートの江村剛さん(58)がこだわったのは、海外から到着して入国審査を待つ人たちが、周囲の景色を眺められるようにすることだった。

 改修前は2階で入国審査を行っていたため、窓のない空間だった。3階にあった商業エリアと入国審査の場所を入れ替え、ガラス越しに大阪湾や連絡橋を一望できるようにした。

 江村さんは「これから万博や関西に行くというワクワク感を感じられる場所に生まれ変わった」と手応えを感じている。

 学生時代、埋め立て中だった空港島の水質調査に関わったことがきっかけで運営会社に就職。2期島建設など様々なプロジェクトを担当してきた。中でも、今回の大規模改修は苦難の連続だったという。

 2017年、インバウンド需要に対応しようと、改修に向けた作業が本格化。しかし、18年の台風21号で、利用客約8000人が空港に取り残された。第1ターミナルでは電気室が浸水し、停電した。

 作業は約半年間、中断し、江村さんは、電気施設の管理方法を見直す作業などに追われた。

 コロナ禍では、国際線が軒並み運航を取りやめる事態となった。「ターミナルの電気も消え、私も暗い気持ちになった」

 コロナ禍の収束や万博開催を見越して準備を再開し、21年に着工。一部の商業エリアを残してほぼ完成した。「関空は関西経済の一翼を担っている。復活した空港を多くの人に楽しんでほしい」と話した。

読売新聞

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