大阪府・田尻町は、0~15歳(幼小中)の一貫教育を1建物1敷地内(小中一貫校にこども園合築)で行うことを目指しており、一貫教育審議会は一体的に整備する方向性に是とした答申を次回審議会でとりまとめ、町に答申する。町は審議会からの答申を受け、3月議会で報告し、25年度から一貫教育施設整備基本計画の策定に取りかかる予定。同施設は31年の開校を予定している。
同町では、子供の教育施設は古いもので築60年を超えており、これまでも耐震改修など学校施設・設備の充実を進めてきたが、今後は安全・安心、長期にわたる施設利用の観点から施設整備に向けた諸検討を進め、教育環境の充実を図っていくことが必要。老朽化した校舎の建替えは、同町の特色である、こども園・小学校・中学校が1つずつであり、まちの中心部に位置し、地域の皆様に見守られながら育ち・学べるといった教育環境を大事にしたいとの思いから、現在の同町吉見690、他に建設することを計画している。
施設整備の基本的な考え方は▽一貫教育に適した教育環境の整備=施設は一体型を基本として検討し、子供や教職員が学年を超えての交流や連携が図れる空間を考慮するなど、一貫校としての特性を十分発揮できる施設とする。①子どもたちの主体的な活動を支援する施設整備②時代の変化に対応したICT技術の活用③教職員の働きやすい施設整備④子どもたち・地域住民の交流を推進できる施設整備⑤教育施設の機能向上をめざす施設整備▽社会状況の変化に対応する教育環境の整備=①変化に対応する柔軟性・可変性のある空間構成②多様な学習活動を展開できる教室空間③多様な教育的ニーズのある子どもたちへの対応④教職員の働く場としての機能向上▽防災・防犯機能を有した施設整備▽地域コミュニティと連携する施設整備―とし、地域とともにある一貫校をめざす。
計画概要は▼敷地概要=同町吉見690、他の敷地面積1万8832㎡▼施設計画=4階建施設に①小中一貫校規模〈小学校(前期過程)は校舎(18教室)5000㎡、特別支援加算(6教室)1008㎡、多目的加算(少人数含)1081㎡、屋内運動場(18+6教室)1215㎡の合計8300㎡。中学校(後期課程)は校舎(9教室)4153㎡、特別支援加算(3教室)504㎡、多目的加算(少人数含)488㎡、屋内運動場(9+3教室)1138㎡の合計6280㎡、学校給食施設(単独校調理)は調理場施設等319㎡、炊飯給食施設21㎡、アレルギー対策室6㎡の合計350㎡。学童保育施設は専用エリア264㎡、共用エリア132㎡の合計400㎡。その他にプール800㎡、プール付属棟(更衣他)220㎡、屋外便所・倉庫150㎡〉②こども園規模〈こども園は園舎(14クラス)1520㎡、給食関連諸室150㎡(想定)、廊下・階段他501㎡の合計2170㎡〉。
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