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大阪府営港湾、8%増の131億円 一般・港湾整備で(日本海事新聞)

大阪港湾局が18日に公表した大阪府分(府営港湾)の2025年度当初予算案は、一般、港湾整備事業特別会計総額で24年度当初予算比8%増の131億円を計上した。内訳は、一般会計が0・6%増の54億円、港湾整備事業特別会計が13%増の76億円。

 主な事業では、堺泉北港汐見沖地区(泉大津フェニックス)の夕凪2号岸壁整備に9億円を計上。ヤード集約などの埠頭再編を進め内航RORO・コンテナ機能と中古車輸出拠点としての強化を図るのが目的で、25年度末の供用を予定する。

 夕凪2号岸壁整備に合わせ、上下水道や道路などインフラ整備に7億8000万円を計上するほか、阪南港阪南2区(ちきりアイランド)の第2期整備区域での一部護岸の土質調査や設計に1億1000万円を計上する。

 一方、府市港湾を合わせた大阪〝みなと〟として取り組んでいる集貨インセンティブには、特別会計から1000万円を計上する。RORO・フェリー航路のインセンティブで、25年度は荷主や船社に加えフォワーダーにも適用する。

 大阪〝みなと〟では、大阪港と協調し府営港湾の堺泉北港でもクルーズ客船受け入れを強化。宿泊税を財源に一般会計から5700万円を計上、大浜岸壁でSOLAS(海上人命安全条約)制限区域を変更し海外船社も寄港できるようにするほか、道路やトイレ、通路型テントなどを整備。オール大阪でクルーズ「お断りゼロ」を狙う。

 また府市が連携して計9400万円を計上し、大阪みなとセミナー開催、府市双方の港湾を介した食品関連貨物の輸出支援、合同ポートセールス、カーボンニュートラルポート(CNP)形成などのほか、クルーズ客船の誘致や港湾振興でも協調し取り組む。

日本海事新聞

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