和泉市は、公立保育所・公立幼稚園のあり方に基づき、国府幼稚園と和泉保育園を統合し、教育センター等跡地に「(仮称)北西部認定こども園」を移転再整備するため、新築設計を進めており、25年度7月末までに完了させ、既存施設の撤去工事及び園舎新築工事に着手、26年度の完成、27年度4月の運営開始を予定している。
同市は、18年に「公立保育所・公立幼稚園のあり方」、19年に「公立保育所・公立幼稚園のあり方に基づく整備方針」を策定し、施設の拠点園化及び再編整備を進めている。国府幼稚園・和泉保育園の認定こども園化についても、あり方・整備方針に基づき、拠点園の整備の一環として行うもので、具体的には国府幼稚園、和泉保育園を統合し、教育センター等跡地に公立認定こども園を移転再整備する予定。
北西部認定こども園整備の基本方針は①安心・安全な施設整備=子どもたちが日々の生活や遊びを安全に、安心しておくれるように、十分に配慮した施設の整備・備品の配置等を行う②多様な保育サービスの提供=延長保育事業、一時預かり事業の実施、また、特別な配慮が必要な児童への対応を強化し、教育・保育のセーフティネットとしての機能を果たせるように施設整備を行う③多くの人の利用に配慮した人にやさしい施設の整備=ユニバーサルデザインを基本とし、子どもや職員だけでなく、保護者や来訪者等あらゆる人の利用に配慮した整備を行う。また、子どもたちのけがや事故防止への配慮を基本とした施設整備を目指す④地域に開かれた認定こども園=これまでの近隣の高齢者施設訪問や学校園との交流や園庭開放など、地域とのつながりを北西部認定こども園でも引き継ぎ、活かしながら、認定こども園と地域の結びつきを強め、地域全体で子どもを育てる意識の醸成を図る⑤市全体の教育・保育の質の向上=公開保育研修や外部講師を招いた講義等、研修機能の充実を図るための施設整備を行い、市内保育士等のさらなるスキルアップと市全体の保育の質の向上を目指す⑥環境にやさしい施設整備=SDGsの要素を取り入れ、省資源、省エネルギー等できる限り環境にやさしい施設整備を目指す。
建設予定地は、府中町4―20―1の教育センター跡地の敷地面積約3000㎡。施設規模は2階建延1779・02㎡。施設はこども園玄関アプローチ、調理室食材搬入口、子育て支援センター玄関はそれぞれ専用出入口を設ける為、メイン進入口である北側へ配置。園舎内を各エリアに分け、1階に乳児エリア・管理エリア・調理エリア・子育て支援センター、2階に幼児エリア・遊戯室多目的エリアを配置。エリア内での動線の交差を避け、廊下が長くなり過ぎないように、共用エリア(廊下・階段)を建物の中心に配置する。園庭面積970㎡程度、駐車スペースはこども園10台、子育て支援センター5台の計15台、駐輪スペースはこども園10台、子育て支援センター10台の計20台を設ける。新築及び撤去設計は浦部設計が担当。内容は認定こども園新築設計、計画敷地内既存建物(2棟)除却設計、他外溝設計(駐車場)及び計画地周辺インフラ整備の設計。納期7月31日。
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