泉佐野市田尻町清掃施設組合及び熊取町は、大阪府に「泉佐野市田尻町清掃施設組合新ごみ処理施設整備事業」に係る環境影響評価準備書を提出し、府が準備書についての知事意見を発表した。今後は同施設の都市計画決定を行い、実施方針を26年1月に、入札公告等を26年4月1日に公表し、落札者を26年11月に決定、建設工事に27年度から着手し、31年度の完成、32年度からの供用開始を予定している。
知事意見の全般的事項は▽泉佐野市及び田尻町に新たに熊取町が加わって構成される清掃施設組合が、広域的に中間処理を行うごみ処理施設を整備する計画であるため、清掃施設組合及び3市町が協力して、ごみ排出量の削減及び適正処理の推進等の取組みを進めること▽ごみ排出量の削減等及びごみ処理施設の供用には、地域住民等の理解や協力が不可欠であることから、事業者は地域住民等との積極的なコミュニケーションを図るなどの取組みを行うこと。
同組合は、田尻町嘉祥寺の泉佐野市田尻町清掃施設組合第二事業所において、泉佐野市及び田尻町で発生する一般廃棄物の中間処理を行っており、処理能力は焼却施設が240t/日、破砕施設が50t/日。また、熊取町では熊取町久保の熊取町環境センターにおいて、熊取町で発生する一般廃棄物の中間処理を行っており、処理能力は焼却施設が61・5t/日、粗大ごみ処理施設が16t/日。組合の焼却施設は86年の稼働開始から既に36年が経過し、熊取町の焼却施設も92年の稼働開始から既に30年が経過しており、老朽化・陳腐化が進んでおり、施設の更新が急務となっている。将来的に本組合に熊取町が一部事務組合の構成員として参画し、1市2町で広域的なごみの中間処理を行うべく、新たなごみ処理施設の整備に向けて、これまでごみ処理計画の見直し、候補地選定、基本構想策定等を進めてきた。新たなごみ処理施設は焼却施設(エネルギー回収推進施設)及び破砕・選別施設(マテリアルリサイクル推進施設)を備える施設とし、30年度の稼働を目指し整備を行う。建設費は439億3000万円。本事業は公設民営(DBO)方式で実施する。
事業候補地は、泉佐野市上之郷にある旧泉佐野コスモポリス予定地としていたが、泉佐野市が当該事業候補地を含む旧泉佐野コスモポリス予定地において土地区画整理事業を行うため、その土地区画整理事業地内において、新たな事業候補地約5万5301㎡(うち法面部分約1万6602㎡、平場のごみ処理施設等の配置可能面積約3万8699㎡)を選定した。
新施設の規模は、敷地面積約5万5301㎡(うち法面部分約1万6602㎡、平場のごみ処理施設等の配置可能面積約3万8699㎡)に工場棟S・RC・SRC造地上5階建延2万0955㎡(建築面積約6630㎡)、エネルギー回収推進施設+マテリアルリサイクル推進施設分(130m×51m)、管理棟S又はW造地上3階建延1953㎡(建築面積約651㎡)、21m×31m、車庫棟S又はW造延80㎡で整備する。エネルギー回収推進施設の規模は260t/日、マテリアルリサイクル推進施設の規模は33t/日を採用する。計画目標年度はエネルギー回収推進が31年度、マテリアルリサイクル施設は37年度とする。
事業者公募スケジュールは、実施方針を26年1月12日に公表、特定事業を26年3月2日に選定、入札公告等を26年4月1日に公表、参加表明書等を26年5月下旬まで受け付け、参加資格結果を26年6月上旬に通知、提案書を26年8月下旬まで受け付け、ヒアリングを26年9月中旬に実施、入札書を26年10月中旬まで受け付け、プレゼンテーションを26年10月下旬に実施、落札者を26年11月に決定する。
この記事へのトラックバックはありません。