2024年10月29日(火)、大阪府環境農林水産部との連携事業として、大阪府泉南郡熊取町にてドローンによる森林調査を行いました。本校と大阪府環境農林水産部は2019年にドローンを活用した活動の推進に関する包括連携協定を締結しており、災害後の森林・ため池における被害状況の把握、農林業分野や地域活性化への活用について検討を進めています。
調査にはマルチスペクトラルカメラを搭載したドローンを活用し、取得したデータからNDVI値(植物による太陽光線反射の特徴から、樹木の活力度を求める指標)を算出して倒木リスクの可視化を行います。
今回、大阪府泉南郡熊取町にある奥山雨山自然公園という広大な森林公園にて調査を行いました。こちらには多種多様なハイキングコースがあり、気軽に自然と触れ合えるコースとして親しまれています。調査により得られたNDVI値が低い(樹木の活性度が低い)箇所については、倒木した際に歩道に影響が及ぶリスクがあることがわかり、倒木する前に対応することが可能になります。
従来の調査方法は、人が森林内を歩き回るのが一般的で、正確な位置の把握も難しく、大変な労力をかけて調査を行っても結果が曖昧になるという課題がありました。ドローンを活用することにより、広大な範囲を効率的に調査でき、人が立ち入ることが困難な場所でも安全に調査が可能となり、さらに正確な位置情報を得ることができます。今後も継続してさまざまな調査、解析を行い、ドローンによる調査方法の確立をめざします。
なお、本研究は本学の工学部都市学科 | 大学院工学研究科都市系専攻 空間情報研究室と共同で取り組んでいます。
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