高齢化が進む大阪・堺市のニュータウンで利用客の予約に応じて運行するオンデマンドバスの3回目の実証実験が1日から始まりました。
市では最後の実験と位置づけ、実用化を目指しています。
1日朝、堺市の南区役所前で出発式が行われ、市と実証実験にあたる南海電鉄の桐山朋子まち共創本部長が「外に出るのがおっくうなシニア世代も車を持たない若い世代もこのバスがあることで住みやすいまちにしたい」と述べました。
昭和40年代に開発された泉北ニュータウンは高齢化率が37%を超え路線バスの便数も減少傾向にあることから、起伏が大きいまちの移動の利便性をどう高めるかが課題でスマートフォンのアプリを通じて乗り降りの予約を行うオンデマンドバスの実証実験が去年、2回行われました。
3回目となる今回は最後の実験と位置づけていて▼バス停を前回の1.6倍にあたる81か所に増やし、商業施設や病院などに行きやすくしたほか、▼前回は4か月だった運行期間を大阪・関西万博の期間を除き再来年10月末までのおよそ1年半に拡大しました。
今年度の事業費は4900万円を見込んでいて国土交通省の補助金を活用する一方、地元の店舗や企業からの協賛金の獲得に力を入れていくことにしています。
堺市泉北ニューデザイン推進室の久保徳章さんは「新たな移動手段として支援したいという店舗も増えているので長期の試験の中で実用化のメドをつけたい」と話していました。
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