市長が議会を解散したことに伴う大阪・岸和田市の市議会議員選挙は、2日、投票が行われ、新たな24人の顔ぶれが決まりました。
当選者のうち22人が選挙後の市議会で再び市長の不信任決議案が出された場合、「賛成する」と答えていて、今後、議員たちがどのような対応をとるかが焦点です。
今回の岸和田市の市議会議員選挙は、女性との性的関係をめぐる裁判で和解が成立した永野耕平市長が去年12月、市議会を解散したことに伴って行われたもので、24人の定員に前の議員と新人、あわせて29人が立候補しました。
開票の結果、あらたな24人の顔ぶれが決まり、党派別の当選者の人数は、▼公明党が6人、▼共産党が4人、▼大阪維新の会が2人、▼自民党が1人、▼無所属が11人となりました。
地方自治法には、解散後、初めての議会で3分の2以上の議員が出席し、過半数の議員が不信任決議案に賛成した場合は、市長が失職するという規定があります。
NHKなど6つの報道機関が共同で、告示前に立候補者に選挙後の市議会で永野市長への不信任決議案が提出された場合の対応をたずねたところ、24人の当選者のうち、22人が「賛成する」と答えていました。
新たに選ばれた議員たちが再び不信任決議案を提出した場合、市長は「失職」となる公算が高く、議員たちが実際に不信任決議案を提出するかや、選挙結果を踏まえて永野市長がどのような判断をするのかが、今後の焦点となります。
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