泉州ニュース

【堺市】災害時の給水活動で「サカイ引越センター」と連携(日本経済新聞)

堺市は、大規模災害時の病院などへの給水活動でサカイ引越センターと連携すると発表した。水道が止まった場合に給水車の運転を同社の従業員が担う。2017年の道路交通法改正で普通免許の最大積載量が2トン未満に引き下げられた。市水道局の職員だけでは給水車を運行できない恐れがあるため、民間企業の協力を仰ぐ。

堺市によれば、災害時の給水活動で民間と連携するケースは全国でも珍しい。人手不足で地震など大規模災害に対応するには、公民連携がこれまで以上に重要になっている。

堺市が保有する給水車は7台で、積載量はすべて2トン以上。災害時には市内の拠点病院などに水をピストン輸送する。今回の協定により、給水車にはサカイ引越センターの従業員1人と市水道局の職員1人が同乗。ポンプによる給水活動は市水道局が担い、サカイ引越センターが補助する。人件費など実費は市が同社に支払う。

17年の道交法改正によって、積載量2トンから4.5トンまでに対応した準中型免許が新設された。市水道局で準中型かそれ以上の中大型免許を保有している職員は120人に限られ、10年後には半分に減る見通し。加えて災害時には職員の多くが水道管の復旧にあたるため、給水車の運転まで手が回らなくなるという。

日本経済新聞

関連記事

コメント

PAGE TOP