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【堺市】橋りょう耐震化 次年度緊急交通路補完3橋他着手(日刊建産速報社)

 堺市は、今後想定される南海トラフ巨大地震などの大規模災害に備え、市内210橋の耐震化を進めており、25年度は緊急交通路を補完する道路の橋りょう3橋と緊急交通路を跨ぐ歩道橋4橋の耐震工事、2橋の設計を実施する。

 本事業は、市民の命と暮らしを守るため、今後想定される南海トラフ巨大地震などの大規模災害に備え、救急救命活動や救援物資の輸送、復旧支援活動を支えるために、「緊急交通路等に関する重要橋りょう」や「緊急交通路を補完する道路などに関する橋りょう(緊急交通路等を跨ぐ横断歩道橋を含む)」の耐震化を行い、災害に強いまちづくりを推進する。現状では緊急交通路等における橋りょう210橋の耐震化を推進中であり、24年度末までに199橋の耐震化が完了し、耐震化率は94%が見込まれる。緊急交通路等に関する重要橋りょう150橋の耐震は22年度完了し、緊急交通路を補完する道路などに関する橋りょう24橋の耐震化・緊急交通路等を跨ぐ横断歩道橋36橋の耐震化を進めている。

 また、同市が管理する全ての橋りょう752橋(23年4月現在)を対象に、予防保全型の考えを取り入れた維持管理を計画的に進め、橋を良好な状態で維持し、将来にわたるライフサイクルコストの縮減及び平準化を図っている。現状は管理する橋りょうのうち、架設後50年を超える橋りょうが、現在の約4割から、20年後には約9割に急増するため、老朽化の進行に伴う大規模な補修や架け替えなど、今後維持管理に要する費用が大幅に増大する見込み。

 このため、同市で管理する全ての橋りょうについて、5年に1回の点検を定期的に行うことを基本として、常に最新の健全度を把握。道路橋・人道橋・横断歩道橋について、22年度に実施した長寿命化修繕計画の更新に基づき、撤去なども含め計画的に事業を推進する。

日刊建産速報社

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