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【泉大津市】泉北環境整備施設組合、汚泥再生処理センター整備 設計・施工一括プロポ実施

 泉北環境整備施設組合は、第一事業所(し尿処理施設)の老朽化に伴い、施設の建築物や水槽等を活用し、下水道放流に切り替えて、汚泥再生処理センターをリニューアルするため、設計・施工一括発注方式(性能発注方式)を採用し、「汚泥再生処理センター整備工事」の公募型プロポーザルを実施する。現地調査を12日まで受け付け、現地調査を16~18日に実施、資格審査申請書類を26日まで受け付け、資格審査結果を1月10日に通知、技術提案書類を2月25日まで受け付け、ヒアリング・開札を3月下旬に行い、優先交渉権者を決定する。

 参加資格は▽泉大津市・和泉市・高石市及び組合のいずれか1つ以上の入札参加資格者名簿の「機械器具設置工事」又は「清掃施設工事」に登録▽経審・機械器具設置又は清掃施設の総合評定値が800点以上▽官公庁(一部事務組合、広域連合等を含む)発注の汚泥再生処理センターの受注実績を有する▽法の規定による主任技術者又は監理技術者を専任かつ常駐で配置―など。

 現在、組合管内で収集されるし尿及び浄化槽汚泥を第1事業所し尿処理場(計画処理能力200kl/日)において処理している。本施設は87年の更新工事後から37年が経過し、経年劣化による設備の老朽化が進行している状況であり、し尿及び浄化槽汚泥の搬入量が減少していることから、適正処理の継続のための整備が必要になってきているため、「汚泥再生処理センター」へのリニューアル(改造・改修)を計画。本計画では施設の老朽化に伴う適正処理への対応、維持管理費の削減が可能となり、二酸化炭素排出量の削減を図る。また、資源化では、汚泥の助燃剤化及びリン回収又は堆肥化によるマテリアルリサイクル技術の採用により、未活用資源の回収・再資源化が可能となり、二酸化炭素排出量の削減に加えて、SDGs(持続可能な開発目標)や循環型社会の形成に貢献する考え。なお、本工事は循環型社会形成推進交付金事業の有機性廃棄物リサイクル推進施設として整備を行うため、循環型社会形成推進交付金交付要綱、同交付取扱要領及び汚泥再生処理センター性能指針との整合を図った計画とする。

 施設概要は、汚泥再生処理センター、泉大津市汐見町98―5の敷地面積8642・22㎡。計画処理量86kl/日(し尿47kl/日、浄化槽汚泥39kl/日)、生ごみ150㎏/日。処理方式は前脱水処理後に下水道放流する方式。資源化方式は助燃剤化方式及びリン回収又は堆肥化。

 工事範囲は▼機械設備=受入・貯留設備、前脱水(資源化)設備、希釈放流設備、脱臭設備、給排水設備、資源化設備▼配管=し尿系統配管、汚水系統配管、汚泥系統配管、空気系統配管、薬品系統配管、給水系統配管、排水系統配管、臭気系統配管、その他(埋設管等)配管▼電気・計装=受変電設備、動力制御盤・操作・表示盤設備、高圧引込線、動力配線、計装機器、データロガ設備及びテレビ監視装置(ITV)▼土木・建築=塗装、建物屋根補修、建物構造物補修、シャッター、投入前処理棟、機械室設置、建築物一部解体復旧、防食、サイン、薬品タンク、放流水配管、接続人孔、テレビアンテナ復旧▼浚渫・清掃▼仮設▼撤去。契約期間は28年3月31日まで。見積限度額は22億2909万円。

日刊建産速報社

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