関西3空港を運営する関西エアポートは8日、関西国際空港の6月の香港・マカオ方面旅客数が前年同月比24%減の17万9000人だったと発表した。日本で大地震が7月に起きるとのうわさがSNSを通じて現地で広がった影響とみられる。
同方面への便の発着回数は同4%減った。6月には香港航空など3社が減便措置をとり、関空-香港便の約1割が運休した。鳥取県の米子空港や徳島空港でも運休や減便の動きが広まっている。
地震が起こると予言された7月5日は過ぎたものの、関空での便数の回復には一定の時間がかかる。航空会社による機材や人員の調整が必要となり、「現状で復便の予定は立っていない」(関西エアポート担当者)。
一方で同地域以外への影響は限定的だ。台湾方面の旅客数は同7%減少したものの中国本土は56%伸び、全体では12%増加した。
この記事へのトラックバックはありません。