和歌山県白浜町の「アドベンチャーワールド」で飼育されているジャイアントパンダ。好物の竹が岸和田市内の竹林から提供されるようになってから20年となった。パンダは岸和田の里山の環境保全にも一役買ってきたが、28日に中国へ返還され、提供は区切りを迎える。協力を深めてきた市と施設は今後、新たな関係を模索する。【中村宰和】
約250キロの竹を載せた保冷車が週2回、岸和田市から白浜町に運ばれる。アドベンチャーワールドを運営するアワーズ(松原市)によると、竹の量は年間24トンに上る。パンダに適した新鮮な竹の調達先を全国各地で探し、2005年に岸和田市内で伐採を始めた。他に京都府や静岡県などからも調達しているが、“岸和田産”の竹は大好物で、全体の約4割を占める。竹の提供は無償で、伐採の人件費や運送費はアワーズ社が負担して…
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