子供が巻き込まれる交通事故の防止を願い、大阪府警北堺署は、交通事故で亡くなった園児が育てていたヒマワリの種を受け継いで花を咲かせる「ひまわりの絆プロジェクト」の活動に取り組んでいる。地元の幼稚園児が花壇にヒマワリの苗70株を植え、命の大切さや交通ルールについて学んだ。
平成23年に交通事故で亡くなったのは京都府木津川市の東陽大(あずまはると)くん=当時(4)。自宅近くの路上で後方から車にはねられた。陽大くんが幼稚園から持ち帰ったヒマワリの種を事故後に両親が育て、その花から取った種を京都府警が事故防止のシンボルとして全国に広めている。
光明幼稚園(堺市北区)の園児63人が北堺署に集まり、正しい横断歩道の渡り方などを紹介する交通安全教室に参加。その後、園児らは「大きくなれよ!」と声をかけながら、ヒマワリの苗を丁寧に植えた。
府警によると、今月3日時点の府内の交通事故は9990件で、50人が死亡したという。同署の平野晃一交通課長は「事故の件数は昨年より減少しているが、死亡者は増加傾向にある。子供が犠牲にならないように交通ルール順守を徹底してほしい」と訴えた。
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