和泉市は、「唐国地区」の都市計画地区の変更、「府中町5丁目地区」と「唐国町4丁目地区」の都市計画地区を決定するため、都市計画案をとりまとめた。唐国地区は隣接する摩湯地区(岸和田市)の市街化区域編入に合わせて同地区計画を変更し、摩湯地区との一体利用を可能となり、同市市域における土地利用の高度化ならびに都市計画道路泉州山手線沿道における更なる産業集積を図る。
【唐国地区・摩湯地区地区計画変更】和泉市唐国町3の面積約7・8ha。区域の整備・開発及び保全の方針は▽地区計画の目標=本地区は和泉市中央丘陵部の西端部と岸和田市の住宅・産業共存地区の東端部を含む行政界を跨ぐ位置にあり、また都市計画道路泉州山手線と唐国久井線との結節点にある交通の要所であるとともに、近隣のトリヴェール和泉西部地区の研究開発地域、テクノステージ和泉の多様な産業が集積された産業地域及び阪和自動車道岸和田和泉インターチェンジ等に至近なことから、これらの立地条件を活かした流通・商業施設の集積が見込まれる地域。このため、良好な都市基盤施設の整備とあわせ、建築物等の適切な規制・誘導を行い、周辺市街地環境と調和した緑豊かな環境に優しい流通・商業施設を中心とする市街地の形成を図ることを目標とする▽土地利用の方針=都市計画道路泉州山手線沿道は商業機能、その後背地においては流通機能及び生活利便施設を計画的に誘導し配置する。また、周辺地域に配慮し、地区を南北に縦断する道路を計画するとともに、地区内に緩衝機能となる緑地の配置や既存のため池の活用を行う。雨水排水施設として調整池等を適切に配置する▽地区施設の整備の方針=①道路〈地区への出入口となる主要道路は、都市計画道路泉州山手線と地区北部に隣接する住宅地を結ぶ計画とし、地区施設として整備〉②緑地〈隣接する農業用ため池の保全と一体的に計画する緑地や周辺市街地環境に対して緩衝帯となるような緑地を地区施設として整備〉▽建築物等の整備の方針=周辺環境と調和した緑豊かで環境に優しい流通・商業施設の立地する市街地の形成を図るため、建築物等の用途の制限、形態又は意匠の制限、かき又はさくの構造等に留意して整備を行う。
【唐国町4丁目地区決定】和泉市唐国町4の約4ha。区域の整備・開発および保全の方針は▽地区計画の目標=本地区は都市計画道路泉州山手線沿道に位置し交通の要所であるとともに、近隣のトリヴェール和泉西部地区の研究開発地域、テクノステージ和泉の多様な産業が集積された産業地域及び阪和自動車道岸和田和泉インターチェンジなどに至近なことから、これらの立地条件を活かし、周辺地域とあわせて産業地区として本市の産業全体の高度化と活性化を牽引することが見込まれる地域。周辺には大型商業施設があることから、交通負荷に配慮しつつ良好な都市基盤施設の整備を行うとともに建築物等の適切な規制・誘導を行い、周辺市街地環境と調和した緑豊かな環境にやさしい流通施設を中心とする市街地の形成を図ることを目標とする▽土地利用の方針=流通機能を計画的に配置する。また、周辺地域への配慮から地区内において緑化を行い、緑豊かな市街地環境の形成に努める。雨水排水施設として調整池等を配置する▽建築物等の整備の方針=周辺環境と調和した緑豊かで環境にやさしい流通施設の立地する市街地の形成を図るため、建築物等の用途の制限、形態又は意匠の制限、かき又はさくの構造等に留意して整備を行う。
【府中町5丁目地区決定】和泉市府中町5の約0・4ha。区域の整備・開発および保全の方針は▽地区計画の目標=本地区は都市計画道路大阪岸和田南海線沿道に位置しており、当該路線は大阪、和歌山方面や周辺市と本市を結ぶ広域幹線道路として供用開始を予定していることから、沿道は市民生活の利便性向上や都市の活力創造につながる産業系の沿道土地利用が見込まれる地域。周辺には住宅地及び営農のさかんな地域が近接していることから、交通負荷に配慮しつつ良好な都市基盤施設の整備を行うとともに建築物等の適切な規制・誘導を行い、周辺環境と調和した緑豊かな環境にやさしい沿道サービス施設を中心とする市街地の形成を図ることを目標とする▽土地利用の方針=沿道サービス施設を計画的に配置する。また、周辺地域への配慮から地区内において緑化を行い、緑豊かな市街地環境の形成に努める▽建築物等の整備の方針=周辺環境と調和した緑豊かで環境にやさしい沿道サービス施設の立地する市街地の形成を図るため、建築物等の用途の制限、形態又は意匠の制限、かき又はさくの構造等に留意して整備を行う。
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