栽培が一時途絶え、「幻のタマネギ」とも呼ばれる大阪府田尻町産の「吉見早生(わせ)」が、今年も限定販売される。事前抽選の当選者が5月18日に購入できる。
同町の吉見地区で育てられていた吉見早生は、泉州一帯で栽培されていた「泉州黄たまねぎ」の一つ。見た目は平べったく、肉厚でみずみずしくて熱を通すと甘みが際立つという。
ただ、水分が多く、保存や機械での加工が難しいことなどから、1980年代後半ごろに栽培されなくなっていった。その後、農家の床下で保存されていた種が偶然見つかり、2006年から復活栽培の取り組みが始まった。
生産量が限られるため、1キロ入り500円が700袋限定で販売される。希望者は、町のホームページ=QRコード=などから申し込む。
締め切りは5月12日午後4時。当選者は18日に同町の田尻漁港で開かれる「泉州黄たまねぎ祭」で、午前7~10時に購入できる。現地では、吉見早生を使ったパンなども販売される。問い合わせは、同町産業振興課(072・466・5008)。
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