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ピーチ、関空初のGSE自動運転「レベル4」実証 グラハン省力化など期待(Aviation Wire)

ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は、自動運転によるGSE(航空機地上支援車両)の実証実験を関西空港で進めている。ランプエリアを自動運転で走行する車両の実用性を検証し、グランドハンドリング(グラハン、地上支援)の省力・省人化などにつなげたい考え。同様の実証実験は関空では初の取り組みとなる。

 関空第2ターミナルでの実証実験には、長瀬産業(8012)とパナソニック ホールディングス(6752)、関西エアポート(KAP)の3社が協力。長瀬産業が用意するTractEasy社の自動運転モビリティ「EZTow」を使用し、車両通行帯とエプロンを走行する。旅客やスタッフが利用する道路や横断歩道で歩行者を検知し、一時停止し再発進する機能や、スペースが限られた手荷物返却エリアでの幅寄せ走行など、空港特有の環境に応じた走行性能を検証する。

 ピーチは2023年4月に、貨物コンテナなどを牽引(けんいん)するトーイングトラクターを遠隔操作する実証実験を関空で展開した。今回の実証実験はそれに続くもので、2024年12月から4月20日までは、運転席に運転者が座り緊急時などに運転者が操作できる条件付自動運転「自動運転レベル3」を検証。現在は特定の条件下で完全無人運転となる「自動運転レベル4」に切り替え、4月末まで検証を進めている。

 自動運転に遠隔操作を組み合わせることで、複数空港の車両を遠隔管制で一括管理も可能となる。これにより、グラハンの省力・省人化に加え、受託手荷物の返却時間短縮など、サービス向上も期待できるという。

Aviation Wire

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