高石市は、耐用年数満了を迎える高石消防署(高師浜出張所)について、施設の耐久性や機能等の充実を図り、適切な災害対策機能が発揮できる消防施設として改築するため、「高石消防署(高師浜出張所)改築工事設計業務」の公募型プロポーザルを実施する。参加表明書を5月14日まで受け付け、参加資格結果を5月19日に発送、提案書を6月9~20日まで受け付け、プレゼンテーション審査を7月1日に実施、選定結果を7月上旬に通知する。
参加資格は▽単体又は2者構成の設計JV(出資比率は代表者が最大、他の構成員は30%以上)▽建築士法の既定による一級建築士事務所の登録▽単体又はJV代表者は10年度以降に延1000㎡以上の同種施設(消防署、消防学校、防災センターの公共建築物の用途)又は延2000㎡以上の類似施設(病院・保健所・庁舎・教育施設の公共建築物の用途)の新築又は増改築に係る基本設計又は実施設計の元請履行実績を有し、本店又は支店等が大阪府内にあり、一級建築士を管理技術者として配置(他の構成員は担当技術者を配置)―など。
高石消防署(高師浜出張所)は、70年6月に建設された消防署であり、現在は建設から54年が経過している。同市は堺市消防局に消防事務を委託していることから、堺市消防局策定の「消防庁舎建設・改修基本計画」の指針を参照し、本市消防施設の整備指針としているが、この計画に基づく消防庁舎の耐用年数は60年と規定されており、高師浜出張所においては30年をもって耐用年数満了となる。現在の施設は経年による老朽化が進んでいるほか、設備機能等の不足も大きな課題であり、耐用年数の満了のみならず、災害対策拠点としての施設の能力不足が著しいという観点からも施設の更新が必要である。このような現状を踏まえ、施設の耐久性や機能等の充実を図り、近年発生が懸念されている南海トラフ巨大地震を含めた各種災害発生時において、適切な災害対策機能が発揮できる消防施設とすることを目指し、改築を行う。
設計範囲は①既存高石消防署(高師浜出張所)解体工事実施設計(既存消防庁舎解体設計及び隣地駐車場上屋解体設計等)②高石消防署(高師浜出張所)改築工事基本設計・実施設計(消防庁舎改築設計及びそれに付帯する外構・歩道改修設計等)。
既存施設(解体対象施設)は高石消防署高師浜出張所RC造地下1階地上2階建延840・35㎡(建築面積409・76㎡)、東側隣地(月極駐車場)上屋、駐車場上屋S構造平家建約90㎡。履行期間26年5月29日まで。提案限度額773万5千円。
計画施設(改築対象施設)は高石消防署高師浜出張所、同市高師浜4―15―34の敷地面積790・99㎡。用途地域は第2種中高層住居専用地域(建ぺい率60%/容積率200%)。
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