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【泉佐野市】「ブルーインパルスを関空へ」子どもたちが招致呼びかけビラ配り…思い実った万博上空飛行、13日に(読売新聞)

 大阪・関西万博が開幕する13日に空から会場を盛り上げる航空自衛隊の曲技飛行隊「ブルーインパルス」の招致を呼びかけたのは、大阪の若者たちだった。10日のテスト飛行を関西空港で見守り、「華やかなパフォーマンスで万博を盛り上げてほしい」と期待した。(門間圭祐)

航空や宇宙の知識を学びながら交流する「関西航空少年団」の団員たち。少年団は1994年の関空開港を機に誕生し、関空周辺の地域に住む大学生や中高生ら約60人が所属する。

 きっかけは、2019年、大阪府泉佐野市議会のこども議会で、中学2年だった団員(19)が行った提案だった。

 有川ひろさんの小説「空飛ぶ広報室」を読んで飛行隊のファンになった団員は、関空に飛行隊を招き、地域を盛り上げようと呼びかけたが、「空域に余裕がない」などの理由で招致活動にはつながらなかった。

 20年5月、コロナ禍で治療に当たる医療従事者に感謝を表するため、飛行隊が東京を飛ぶ光景をニュースで見た。「大阪で飛んでほしい」と改めて思った。

 団員は、周辺自治体や国への要望活動を始めた。格好のタイミングと考えたのが、万博だった。街頭で招致を求めるビラを配り続けた。

 防衛省は2月、万博での飛行隊の展示飛行を発表した。4月13日、関空から大阪城や太陽の塔を飛んだあと、万博会場へ向かう。

 現在は大学生の団員は「諦めずに仲間で活動を続けて良かった」と話した。

 団員5人は10日、関空でテスト飛行を見学した。大阪府熊取町の大学生(18)は「どこにいても同じ空を見上げれば心が一つになれる。万博にもブルーインパルスが夢や希望を届けてくれる」と語った。

読売新聞

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