泉大津市は、今年3月に策定した教育施設再編計画に基づき、新たな生涯学習環境を形成するため、南公民館・北公民館・勤労青少年ホームを集約して、寿市営住宅敷地に「(仮称)生涯学習センター」の整備を計画し、建設地となる寿市営住宅の解体設計を第1四半期に発注する。整備は27~31年度に実施、32~36年度の間に供用開始を計画している。
新たな生涯学習環境の形成に向けた施設整備の必要性は、地域交流ゾーンが学校教育だけではなく、市民の身近な活動や交流を目的とした生涯学習の場としての役割・機能を有する施設として位置づけられている。また、今よりも幅広い多くの市民が利用でき、多様なニーズに対応した新たな生涯学習環境を形成するためには同市の生涯学習環境を取り巻く課題等に対応し、老朽化した南・北公民館及び勤労青少年ホームに代わる施設整備が必要となっている。現状の南・北公民館、勤労青少年ホームを集約し、新たな生涯学習環境形成のための拠点施設として出会いや発見のある交流拠点としての学びの場に位置づける「(仮称)生涯学習センター」を整備する。
(仮称)生涯学習センターは、出会いや発見のある交流拠点としての学びの場として、様々な規模・種類の活動に対応した中心的な活動・交流拠点として位置づけ、市民ニーズに対応した活動・交流拠点とするため、既存の南・北公民館及び勤労青少年ホームの諸室のうち、稼働率が高い諸室や施設の利用を促進する諸室、特定の利用目的のために必要な諸室を中心に整備することを想定。地震等の災害時にも施設機能を維持可能とする耐震性を備え、また、ライフライン(電力・通信・給排水・ガス等)が途絶えた場合においても非常時の活動を継続できるように機能の維持・強化対策を行う。整備対象地に求められる条件は中心性・拠点性、交通利便性、防災性、敷地要件・法令要件、他施設との連携可能性―とし、全体最適の視点で様々な条件整理を全庁的に行った結果、(仮称)生涯学習センターの整備対象地は市公営住宅等長寿命化計画に基づき、二田市営住宅との集約建替えが検討されている寿市営住宅の敷地として現在活用されている市有地とする〈同市寿町の敷地面積約6200㎡。用途地域は第1種中高層住居専用地域(建ぺい率60%/容積率200%〉。
南・北公民館及び勤労青少年ホームは、各施設の老朽化が進んでいるため、適切な時期に廃止・解体撤去を行い、その機能や役割を、地域交流ゾーンへ分散又は(仮称)生涯学習センターへ集約する必要があり、生涯学習活動に取り組む市民の活動の場が継続できるよう、受け皿となる施設の整備等、活動継続のための環境が整うまでの間は、順次整備される小・中学校の地域交流ゾーンの活用を推進し、既存の南・北公民館及び勤労青少年ホームは適切な維持管理や必要な修繕等を行う。(仮称)生涯学習センターの整備完了後、速やかに廃止・解体を行う。
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