数十年に一度しか花が咲かないとされる観葉植物「アガベ」が大阪・堺市の植物園で花をつけ、訪れる人たちを楽しませています。
花を咲かせたのは堺市の植物園、堺市都市緑化センターのメキシコ原産の多肉植物「アガベ・ベネズエラ」で、「リュウゼツラン」とも呼ばれています。
花びらはなく、房の中に黄色いおしべとめしべが密集しているのが特徴で、4月5日は全体の半分、20房ほどが咲いていました。
センターによりますと去年10月に細長い葉の根元から初めて、花をつける茎、花茎が伸び始め、半年の間に高さ4メートルまで成長した後、先月(3月)26日に花を咲かせたということです。
アガベは数十年に一度しか花を咲かせないとされていて、この植物園では30年余り前から育ててきましたが、花を咲かせるのは初めてです。
アガベは一度だけ花を付けたあとその株は枯れてしまうということでセンターの広報担当、竹村望さんは「この植物にとって花を咲かせることは『最期のおたけび』と言えると思います。珍しさと力強さを楽しんでほしいです」と話していました。
堺市都市緑化センターの入場は無料で、見頃は今月半ばまでとみられるということです。
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